「直の高校の先生まで来てくれたんですか?わざわざすみません。」 体を起こしながら、お父さんは深々と頭を下げた。 こんなにしっかりと挨拶ができるのに… 覚えてないんだ。 先生のこと… 先生とお酒を飲みながら、楽しい夜を過ごしたことも お父さんのパジャマを貸してあげてそれを来て先生と並んで寝たことも… 忘れちゃったんだ。 ごめんね 先生。 悲しい思いさせてごめん。