真夜中の高速道路を走る車。




灯りもほとんどないくねくねした道。




いつもと違う真剣な横顔。






「先生、お父さん大丈夫だよね…記憶戻るよね。」





先生は何も言わず、私の手を握った。





先生の手も少し湿っていた。




先生も同じ気持ちなんだね。





先生も


不安で


怖くて…



泣きたい気持ちなんだ。