「直、どした?」




ブレスレットを手に持ったまま時間が止まったように一点を見つめていた私に先生が声をかけた。



しかも・・・大好きな、『どした?』が聞けて、私はニヤニヤ…





「先生、遠距離恋愛ってどう思う?」




「ん?あゆみちゃんのこと?俺は、耐えらんねぇな…」






レジのお姉さんは、きっと不思議に思っただろう。



どうして私の目が潤んでいるのかって…






だって……


先生は大人で何でもできて、かっこよくて

完璧で…





でも、遠距離恋愛、耐えられないって言ってくれたんだ。





私と同じように思ってくれてることが嬉しくて、

幸せで…


胸が熱くなったんだ。