「あー、うまかった!」


真奈美の料理をあっという間に食べた春人は満足げに寝そべった。


「ふふ、よかった。」


つられて真奈美も寝そべった。


「なんか…誰かとこんな風に過ごすのって…すごく久しぶり!」


「え?」


「あんなことがあってから…ずっと一人だったから…」


「そっか…」


春人はそっと真奈美の手を握りしめた。


「これからは俺がいるよ」


「うん…」


春人は起き上がると、真奈美の目を見つめた。


「春人くん…?」


春人は返事もせずに唇を重ねた。


「ん…」


「ずっと…俺がいる。俺は…真奈美さんを置いていったりしないから」


「うん…」


真奈美は涙目で頷いた。


それから二人は何度も唇を重ねた。