部活を終えた帰り道、

飛び出した先輩を目撃してた人物がいたことを知った。



私の一番身近な存在、妹だった。




「荒井先輩、凄かったよ」

「え、何が?」



本当は何が凄かったのか凄く気になる。

けど、平然を装ってた。



「土田先輩を追いかけて、捕まえると壁に体を押しつけて」

「そうだったの?」

「うん。それでね……」





それでね……

その言葉にドキドキが溢れだす。