平然を装ってた私

だけど、友達は気づいてた


「何かあった?」

「元気ないね?」



優しい言葉をかけられる度、嘘をついた



優しさに嘘をつく自分


どんどん苦しくなった



どんどんどんどん

嘘が重なっていく



苦しみは底のない沼のように心を沈め

私は闇の中にいるようだった






もう、限界



これ以上友達に嘘をつきたくない


こんなふうに大切な時間を過ごしたくない




私は典子たちに、本当の事を伝えることにした