「癒して‥」


そう言った西原は、

いつもと変わらなかった


変わらない温もりで

私を抱いた




どうしてこうなるの‥



抱いてる西原

嫌いだよ


抱かれてる私は

もっと嫌いだよ




苦しくて

苦しくて

全てをなかった事にしたい



助けて



助けてほしい





けど

頭に浮かんだ姿は


矢田くんじゃなかった



私を抱いてる


西原だった