いくら足をバタつかせても、西原の腕は緩まない


西原の力強さを身をもって知った



「ホントに無理!! 無理だってばっ!!」

そう言って、西原にしがみついた


明るいバスルーム

くっついた方が体を見られないと思ったから




必死な私を見て、西原は妥協してくれた


「じゃあ、電気消す。そしたら良い?」


私は渋々頷いた




本当に恥ずかしかったんだ


恥ずかしくて恥ずかしくて

西原の目を覆いたくなるほどだった