冷えた部屋の中

西原の温もりだけが暖かかった



真っ暗な視界

少しずつ西原の顔が見えてくる




「濡れすぎだよ‥」


西原の言葉に

頭のてっぺんまで赤くなったと思う





私ね、

嘘をついてた



西原に会いたかったよ


ずっと会いたいと思っていたのは

私だった