胸の奥にグサリと棘が刺さった



「どうしても、だめ?」


『うん、ごめん』



断られた私は

電話を切って外に出た



行き場のない想い


行き場のない私



真っ白な雪の上に

私だけの足跡



やっぱり、

西原なんて、西原なんて‥


西原なんて好きじゃない




そう思いながら長い道を歩き続けた