『もしもし』



西原の声の後ろから

騒がしい声が聴こえてた



私は苦しんでるのに

西原は楽しんでるんだ‥


そう思うと、電話をかけたことに後悔した



けど、

それでも会いたいという衝動は消えなかった





『会いたい』




その言葉を伝える時、胸がドキドキしてた



恋なんてしてないはずなのに

西原には何でも言えたはずなのに


私が私じゃないみたい




そんな私に、西原は少しの間の後答えた



『ごめん、今塾の仲間といるから』