西原に

じっと見つめられた



その真っ直ぐな視線に耐えられなくなった私は

西原の胸の中に顔を置いた




西原、

あの時

何も言わずに抱き寄せてくれたね



西原の温もりの中は

とても温かかったよ




「どうしてだろう‥」


「ん?」


「西原から離れられない」



素直な想いを口にすると

肩の力がスッと抜けた




「どうしてだろうね‥」


西原は

そう言って黙ってたね