「うん、あるよ」



答えを聞いた西原は

何も言わず、ただ私を見ていた



お互いに

たぶん

どこかで気づいてたことだったから


それなのに

2年以上も同じ教室で

気づいてないふりをしてたから







西原、


どうして私たち、

声をかけ合わなかったんだろうね



もし一度でも声をかけてたら

あんな関係にならなかったのかもしれない


ただの友達になれたのかもしれない


その方が良かったのかな…



まだ

よくわかんないよ