苦しみの世界


色のない世界



そこから抜け出すことが

怖かった




そんな私を

一人の男の子が見つけてくれた



三年間、毎日同じ教室で過ごしてた

アイツ




アイツの温もりが

私の世界に色を染めた



言葉では表せない

名のない色を――