「友達に戻ろう」



矢田くんの声が

聴こえた




あの瞬間


目の前にある全てのものから色が消えた





「他に好きな人が出来たわけじゃない…

マーちゃんと居ない時、マーちゃんの事を考えなくなったんだ」



「一緒に居るのが嫌になる前に、離れよう…?」






色のない世界で

矢田くんの声だけが聴こえてきた




信じたくない


別れの言葉