本当はわかってた

矢田くんの心の中



だけど

あの時も

私は違う言い訳を通そうとしてた



矢田くん、

何か悩んでるのかもしれない


矢田くん、

何か落ち込んでるのかもしれない




けれど

胸騒ぎを消すことは出来なかった



出来なかったから


私は口を開いた





矢田くんが口を開いたら

最後になるのに