いつも手を繋いで歩いた帰り道


あの日は

違った




矢田くんは

私より先を歩き

別の道を歩いていく



それほど遠くない距離にいる矢田くんの背中


とても遠くに見えた





手を伸ばしても

声をかけても

届かない


そんな気がした