ある日の帰り道


矢田くんと手を繋いで歩いてた





「地球を守る仕事がしたい」


夢を話してくれた矢田くん

素敵だった




その頃の私には

夢なんてなかった



矢田くんが居てくれたら

それでいいって思ってた




いろんな話をしてくれた矢田くん


小学生時代の自分のことを話してくれた


私は

「うん、うん」って笑って聞いてた



その後、

矢田くんが質問した


「マーちゃんはどんな悪戯してた?」



私は

「無いよ…」


それしか言わなかった


ちゃんと考えたら、思い浮かんだはずなのに





その時

一瞬、空気がかわった


とても些細な会話だったのに



一瞬

感じたことのない空気に襲われた