ゆっくりと体を倒された私は

今までにないくらい心臓がドキドキした



優しい瞳の矢田くん


怖くない

怖くないよ


それなのに


いざとなると体が小さく震え、

些細なことで体がビクリと反応した




やだ…

これじゃ怖がってるみたい


…ううん、私

まだ怖いんだ…




私の気持ちを察した矢田くんは

優しい微笑みを見せて口を開いた



「やっぱ、人が来るかも…」



ゆっくりと体を起こした矢田くんは

きっと私の全てを感じ取ってた



だから、起き上った後

矢田くんは優しく抱き締めてくれた



とても優しく


初めて触れた時のように