翌日

部活帰り


矢田くんが先に口を開いた



「言って?」


優しい矢田くんの顔と口調


なのに私は

昨日の矢田くんのことが忘れられなかった



怖い


何を言っても嫌われるんじゃないかって

怖かった





言えない

言えない

言えないよ




私は約束を破り


答えなかった




そして

心にも無い言葉を口にした