「明日…話すから」
「本当?」
「…うん」
どうしても声が出ない私は、逃げ道を選んだ
だから
私と矢田くんは、初めて嫌な雰囲気で手を振り合った
一人になった帰り道
涙が溢れた
どうして言えないんだろう
伝えたい想いがこんなにあるのに
どうして伝えられないんだろう
こんな私
矢田くんは別れたいって思ってるかもしれない
こんな私なんか…
別れたくない
別れたくないよ
だけど
私は世界で一番口にしたくない質問を矢田くんに向けることにした
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