自分が情けない
どうして行けないんだろう…
一緒に帰りたいのに
一緒に居たいのに
そう思いながら一人で歩いてると
後ろから人が走ってくる足音が聴こえ、突然鞄を掴まれた
振り返ると
矢田くんが居た――
「びっくりした~」
本当に驚いた
だって、矢田くんは三階の教室に居たはずなのに…
「一緒に帰ろ?」
矢田くんの言葉に頷く前に質問した
「鞄は?」
「あ…置いてきた」
急いで来てくれたこと
本当に嬉しかった
二人で学校に戻り、矢田くんの鞄を取りに行った
その時わかったんだ
友達が矢田くんに私のことを伝えてくれてたって
友達に心から感謝した
けど結局私は
自分では何も出来なかった