え……



一瞬、頭の中が無の状態になった



今、矢田くん、胸触ってる…




ドキンという音と同時に、後ろから矢田くんの声が聴こえた






「何カップ?」





えっ…





「これから大きくなるんです~!」





ドキドキしてた


けど、

矢田くんの言葉に怒りながら笑ってた





「もう!」


言葉だけが怒ってる私の背中から、矢田くんの笑った声が聴こえてくる




それが、

急に消えて



静かな部屋の中

矢田くんの手だけが優しく胸に触れ始めた