街に着くと


矢田くんは私のプレゼントを買おうって言ってくれた



二人でピアスを選ぶ



一目で気に入ったピアスは

小さなブルーの宝石がついてるものだった




ううっ…これって高いよね…



触れずに見つめている私に


「気に入ったもので良いんだよ」


矢田くんが声をかけてくれる





「これが良い…」



ピアスを指差した私に

矢田くんは嬉しそうに微笑み、ピアスを手に取った




店員さんが「鏡の前で合わせてみますか?」って言ったけど

私は首を横に振った



矢田くんに見られながら鏡の前に立つことが

なんだかとても恥ずかしかったから