「どこか良い場所ある?」


「ん~、思い浮かばない」




矢田くんと私は

あの公園のかわりになる場所を探してた


けど、小さなまちに

恋人がゆっくりと過ごせる場所はなかなかなかった



だから

どうしても人目を気にせずにいられない





ある日

お母さんに見まれてしまった


帰り道に矢田くんとキスしているところ



心臓が物凄く痛かった


親に見られるほど恥ずかしいものはないって思った