マラソン大会当日





やばい――


やばいやばいやばい!!



自分のゼッケンのことを忘れてた





教室に入った私は


白紙を四角に切り、マジックで名前と番号を書いた




なんとかこれで誤魔化そう……






マラソン大会が始まる時


遠くにいる矢田くんを見つけた




私がつくったゼッケンを胸に付けている矢田くん


嬉しさと恥ずかしさが込み上げてきて

まとも見ることが出来なかった