部活に戻り、いつもどおりの練習をした



何もなかったように……

何も感じなかったように……


そう振る舞うことで

胸の傷を感じないようにしてた




けど

たぶん


あの時、

私の席の隣に座ってた金谷くんは

私の涙に気づいてたのかもしれない



もしかすると

それを矢田くんに言ってたのかもしれない




その日の帰り


矢田くんはいつもと違ってた