悲しい


悔しい


いろんな感情が湧いてくる




トイレにいる私の所に、友達が来てくれた



「やっぱ矢田くんに言った方が良いよ!」


「言えない……」




言っちゃいけない気がしてた



だって

こうなることは初めにわかってた


今まで何もなかったことの方が、不自然だったんだよ




それに

舟木さんの気持ち……


矢田くんが好きだからだよ



好きだから、

敵意を向ける


仕方がないことだよ





矢田くんには

知られたくない



矢田くんにだけは

知ってほしくない





私、舟木さんは良い人って言ったのに

また心配させちゃう



矢田くんと舟木さんは同じパート

パート内で拗れたら大変なことになる








「もう大丈夫」



私は嘘をついて

部活に戻った