「本当はどうなの?」


矢田くんの優しい心は

部活中の私を見ての言葉だった



本当は苦しい


彼女たちを思うと胸が痛い



けど

それは言っちゃいけないと思った



私は矢田くんと一緒にいられる


そんな私が、彼女たちのことを理由に悩んでるなんて

言ってはいけない



「大丈夫だよ!」


「言いなさい」


「ううん」


「言え!」




答えない私に

矢田くんは優しくキスをしてくれた