部活が始まる直前

一年生の女の子がトイレに行くのを見て

私は追いかけた



そして

トイレの中で伝えた



彼女の大きな瞳から

沢山の涙が零れ始める



そのまま彼女と一緒にいたら謝ってしまいそうで

その場を去った




本当は謝りたかった


だけど

謝られたら、きっともっと傷つく



その時の私は

そう思ってた




私が去った後


泣いている彼女を

一年生の女の子が支えてた



「どうしたの!?」



彼女が聞かれているその声が

私には痛かった




私のせい

全部私のせい



ごめんなさい


ごめんなさい




口にすることのできない思いを

唇に噛み締めた