家までの帰り道

矢田くんから手を繋いでくれた




「じゃあね」


「うん。ありがとう」





小さくなっていく矢田くんの背中



離れても

矢田くんの温もりは消えなかった




矢田くんの温もりがある右手で

矢田くんとキスをした唇に触れてみる





消えないドキドキ


吸い上げられるような胸の痛み





全部


矢田くんのせいだったね








あの日の夕焼け空


幸せな色でした