「マーちゃんは先輩と仲良いしょ? だからルイちゃんのお願いきいてあげて!」



両手を胸の前で合わせてるサッちゃん。


普段は絶対に私に話しかけてこないのに……。




「ダメかな……? 先輩モテるから、今から貰っておかないと絶対に誰かに取られちゃうと思うの……」




卒業まで約半年もあるのに、今からそんなこと考えてるの?


驚きながらも関心しちゃう。





「いいよ」


軽い気持ちで引き受けた。





「じゃあ、これも渡してくれる?」




ルイちゃんから渡されたラブレターを持ち、その日も私はいつもどおり部活へ行った。