誰もいない美容室に三人で入ると

最初に矢田くんが口を開いた



「お母さんに『彼氏です』って紹介しないの?」



笑って話す矢田くん




私は誤魔化すように小さく微笑み、首を振った




いつもの矢田くん


いつもの冗談



だけど私はドキッとした



こんな冗談、心臓に悪い