『あっ、俺の友達も連れて行こうかな』

「え……?」

『前に、おまえが俺が浮気するんじゃないかって言ってたろ?
俺は浮気する奴じゃないって言ってやるって言ってんだ』




先輩の友達




それが決め手となり、私は言葉を口にした



「やっぱ、私はいいよ。二人で部活に行っておいで?」




不安……だった


先輩に会うだけでも不安なのに

先輩の友達まで来るなんて




そんな私の気持ちを知らない先輩は


少しの沈黙と低い声を出した



『怒るぞ』