ある日突然変わった日常の前を話しておこう。



私ははっきり言って何処にでもいる普通の平凡女子だった。これといって綺麗でも可愛くもなく、女王様キャラでも小悪魔でもツンデレでもなく、極々普通の女子高生なのだ。
そんな自分は"腐女子"と分類されるオタッキーであり、毎日"汚"友達と一緒に色々はっちゃけて生き、別に不安なんてなく充実した毎日をおくっていた。そりゃもうべらぼうに満足していたのだ、そんな日常に。



そんな私に転機が訪れたのは高二の春まで遡る。桜が疎らに咲き始めた季節だった。