部活が終わり部室に向かう保志くんを呼び止める。


「保志くん!ちょっとぃぃ?」

「おう!美歌お疲れ」


「今日駅まで一緒に帰っちゃダメ…?2人で!!」

「わかった。着替えたら門の前な」


「うん!じゃぁまた後で!!」


今日伝えなきゃ。
ちゃんと。保志くんの気持ちに返事しなきゃ。



門の前でしばらく待っていると保志くんが現れた


「お待たせ。帰るか。」

「うん。」


しばらく沈黙のまま歩き続ける2人。


「………美歌。お前なんか話あんだろ…」


「ぅん………あの…」


「……………」


「美歌最近ずっと考えてたの…保志くんのこと本当に好きなのかなって……
保志くんのことすごく好きだけど…
でもその好きは保志くんが美歌のこと好きって言ってくれたのと違うなって思ったの………
だからこんな気持ちのまま保志くんの彼女でいられない。ごめんなさい…」


「…………」


保志くんは歩くのを止めただ黙っている。


どーしよー…
今保志くんの顔見れない…絶対怒ってるもん…
でも美歌が悪いんだよね…

「美歌。」

保志くんが私の頭にぽんっと手をおき名前を優しく呼ぶ。