私を抱きしめる
保志くんを
すごく愛しいと思った。
いつもはお兄ちゃんのようで私なんかよりもずっと大人な保志くん。
でもやっぱり私と
同い年なんだよね…
「保志くん?」
「ん?」
優しい表情で
私の顔を見る保志くん。
「美歌のこといっぱい好きになってくれて…こんなに想ってくれてぁりがと。」
私はそっと保志くんを抱きしめる。
「美歌ずっと大好きだった。」
「うん…」
「これからは一緒に居てくる…?」
「うん。美歌は保志くんのそばにいるよ。まだ好きかどうかわかんないけどちゃんとはっきりさせるから…」
「それでいい。もしツレだとしか思えなかったらまた今までみたいに戻ればいい…。」
「うん…ごめんね…」
私が謝るといつものように明るく笑い頭を撫でてくれる保志くん。