小さな声で何か話たが
聞き取れなかった私。


「なんて??」


「美歌………」


「みかちゃんっていうの!?美歌と一緒の名前だ♪」


「はっ?!お前本物のバカ??」

「ひどい!!」


「お前だょお前ッッ!俺が好きなのは水瀬美歌!!!」


「水瀬…美…歌……!?!?って美歌ッ!?」


全く状況のわからない私。
好きって…
私?!保志くんが!?!?
何ッッ?!
これなんかのイタズラ?
ドッキリってゃっ?!
そぅだょね…。
保志くんが
私のこてなんてね。


「またまた…」


「だからお前だって言ってんだろ」


「本当に…?」


すると私の体を
保志くんが自分のほうに
引き寄せる。

力強くて広くがっちりした腕。
男の子なんだと
思い知らされるように広い肩。
そして優しい温もりに包まれる。