―― 学校。―――
『ねぇ。穂乃嘉!そう言えば、さっき、勉強でわかんないとこあるって、言ってなかったっけ?』
あたしの担任の沼津 真人(ヌマヅ マコト)が、きいてきた。
『言ってたけど…今日マーくん放課後、暇あるぅ?』
あたしは、マーくんに聞き返した。
『俺、放課後は暇だから(笑)じゃあ今日は、穂乃嘉のために特別に、教室貸し切ってやるよ↑』
マーくんは優しく笑った。
この学校に来て、先生ってのも悪い人ばかりじゃないって、やっと感じるようになった。
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