桐也が愛しくて、ずっと会ってなかったマーくんはどこか頭の片隅に置きっぱなしになってたんだぁ。』


あたしは言って、ベンチに腰をおろしたあと、


『桐也と連絡がとれなくなって、マーくんの事思い出して、元気かな?って会いに行ったら、マーくん…寂しそうに、穂乃嘉が遠く感じる…って言ったんだ。』


と言うと、



『マーくんとやらは、穂乃嘉をまだ好きだ…って事か……。』


夏津紀は呟くように言った。



『あたしは…最低だぁ…。』