『あたしは…桐也の前じゃ桐也が拗ねるから言えないけど、そんな夏津紀が好きだよ?!そんな損得考えずに行動出来る夏津紀が素敵だって思う。きっと…夏津紀をそんなに傷付けてるのはあたしだよね……桐也を一番に好きなのはどうしても変わらない…。でも………。』


言いかけたところで、



『ごめんな。』


夏津紀はそう言うと、あたしを優しく抱き締めた。




『ううん…。でも、あたしが知ってる男子の中で夏津紀は桐也の次に大切な人なんだ……。桐也と夏津紀は、あたしの中でそんなに差はないの。………あ!1つだけ言える事がある。