あたしは慌てて言った。 『さぁ?あいつが俺んとこに走ってきて穂乃嘉が…って教えてくれたんだよ!でもその後どっか行っちゃって……。』 桐也はそう言い、困ったように頭をかいた。 『ちょっと探してくんねぇ↑桐也は安静にしててよ!』 あたしは言って部屋を出た。 『夏津紀…?』 小さな声で夏津紀を呼びながら、廊下を探して歩いた。 少し歩いたところで、椅子に寝そべる夏津紀の姿を見つけた。