『ほ…穂乃嘉!?』


元の桐也の暗い病室の中で、穂乃嘉が泣いているのを見て…







俺はとっさに穂乃嘉に駆け寄って抱きしめていた。




『どした?』


俺がそう言って頭を撫でると、



『桐也がね…死んじゃったって……看護師さんが…↓』


穂乃嘉は泣きながらこたえた。



『だ…誰が、んな事言ったんだよ!ちょっと待ってろよ!すぐ戻ってくるから。』


俺は“桐也は生きてんのに…”と思いながら、部屋を飛び出した。





『おい、桐也!!わりぃーけど、起きて車椅子に乗れ!』


俺は桐也の病室に戻って、言った。