桐也の容態が急変し、 『さがって!!』 夏津紀のお父さんと医者、看護師が、桐也へと慌てて駆け寄った。 『い…いや……桐也…。』 あたしが泣きながら、しゃがみこんでいると、 夏津紀は、あたしを抱きしめて、 『だぁいじょうぶだよ!』 そう言って、頭を撫でた。 『…そうよ!桐也はそんな弱くないわよ。大丈夫!大丈夫だから。』 桐也のお母さんは、あたしの肩に軽く触れた。