あたしが流れる涙を、タオルで拭きながら歌っていると… 『あっ!!!!!』 夏津紀たちが一斉に叫んだ。 あたしが夏津紀たちを見ると、 『泣いてる……泣いてるのよ!穂乃嘉ちゃん。』 桐也のお母さんが言った。 あたしが慌てて、桐也の方を見ると、 桐也の目からは、一筋の涙が流れていた。 『桐…也……?きこえる?桐也?』 あたしたちが桐也に話しかけていると、突然。