しばらくしてから、あたしは病室のドアを開けて、 『あの…きいても良いですか……?意識がなくても…目が開かなくても、届くことってありますか…?』 廊下にいた医者に話しかけた。 医者が話そうとしたところに、 『私が話そう。』 そう言って、白衣を着た人が出てきた。 『院長!どうしたんですか?!』 医者は白衣を着た人に言った。 『い…院長…?ってまさか…』 あたしが言うと、 『どうも。穂乃嘉ちゃん!』