そう言って立ち去った。 『桐……也…?』 あたしは桐也に話しかけながら、泣きそうになるのを必死で堪(コラ)えた。 『桐也……迷惑だったら、ごめんねぇ………。あたしの顔なんて見たくないって思ってたなら、もっとごめん。』 あたしはそう言いながら、脇にあった椅子に腰をかけた。 『あたしも桐也も、いつの間にか成人になっちゃったねぇ…(笑)あたしには、まだ中学生のような気もすんのにさぁー。』 とにかく話を続けた。