******************** 扉が開いたと思った瞬間。 藍沢桐也の母親が、中から出てきた。 『親父…。』 俺が不安げに親父を見ると、 『大丈夫!もう少し様子を見ていよう。こっから先は、穂乃嘉ちゃんがどうしたいかなんだ。』 親父はそう言って、微笑んだ。 しばらくすると、 『きいてもいーい?』 藍沢桐也の母親は突然、穂乃嘉に言い、穂乃嘉がとても緊張したように返事をすると、