桐也のお母さんは、戸惑い気味にきいた。



『いえ、皆成長していろんな噂がたつようになったからです。あたしも桐也もお互いに離れていって…卒業したんです。』


あたしが説明すると、



『それで…終わり?……でも、それだと病院へは来ないわよね?』


桐也のお母さんはきいてきた。



『あたしも、中学でさようならで、もう二度と会うことも話すこともないって思ってたんです。』


あたしが言うと、ホッとしたように、



『良かった。さようならじゃなくて♪』