******************** 俺が毛布を届けに行くと、親父が言ったように、寒そうにしている穂乃嘉の姿があった。 俺は、穂乃嘉に毛布をかけた。 よく考えてみると、穂乃嘉も俺も夕方からバタバタとしていて、夕飯も食べていなかった。 『おにぎりでも買ってくるから、穂乃嘉はここにいな。』 穂乃嘉に言って、歩き出すと、 『ねぇ……夏津紀?』 穂乃嘉に呼び止められ、 『ん?どした?』